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●ドイツ語を話す地域
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ドイツ語はヨーロッパにおいて優勢な言語の一つでありながら、ドイツ語の話者は主としてドイツ、オーストリア、スイスそしてその他ヨーロッパ諸国に集中しています。これは、ヨーロッパの他の主要な国々に比べ、ドイツは統一の時期が遅かったことなどにも起因し、世界各地に植民地を開拓することがなかったためです。植民地を開拓していれば、ドイツ語は英語、ポルトガル語、スペイン語、フランス語、オランダ語のように広範囲に広まっていたことでしょう。
ドイツ語は、ドイツに8千万人以上、オーストリアに800万人以上、 そして小さなリヒテンシュタイン公国に約3万2千人の話者を持つ優勢言語です。またスイスの一部でも公用語として話されており、その人口は450万人を超えます。700万人を超えるスイスの、その他の地域の人々はフランス語、イタリア語、ロマンシュ語を話します。つまり、スイスの人口の過半数がスイス・ドイツ語を話していることになります。ちなみにスイスで話されるドイツ語は、ドイツ語の方言でありドイツ国内で話されるドイツ語とは異なります。
ルクセンブルグでは、40万人以上の人々がドイツ語を公用語として話しています。ルクセンブルグの総人口が50万人に満たないことを考えると、ドイツ語話者が人口の大部分を占めていることになります。ルクセンブルグの人々のほとんどが、ドイツ語の方言であるルクセンブルグ語を使用しています。初等教育はドイツ語にて行われ、公的なビジネスにはフランス語が使用されています。ドイツ語はまた、スイスと国境を接するイタリアでも公用語とされており、20万人ほどの話者がいます。また、ベルギーでも7万人の話者を持ち公用語の一つとされています。
ドイツ語はまた、地域言語や少数言語として旧ソビエト連邦、フランス(アルザス地方)、ポーランド(シレシア)、ルーマニア、ハンガリー、チェコ共和国、デンマークそしてスロバキア地域に400万人の話者を持ちます。しかしこうしている間にも、同化や死亡、またはドイツ語話者が地域を去るなどの理由により、この人口はますます減少しています。
北米にもまた、ドイツ語の方言を話す少数集団があります。主としてハテライト、メノナイトそしてアーミッシュなど宗教的な集団です。その他、カザフスタン、ナミビア(旧ドイツ保護領「南西アフリカ」)、アルゼンチン、パラグアイ、その他のヨーロッパ地域にもドイツ語の方言を話す人々がいます。
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●話すドイツ語
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標準ドイツ語は、ドイツ語圏において、旅行、ビジネスその他ドイツ語話者が共通語を話す必要性がある場合に、広く使用されています。今日、異なるドイツ語方言を話す人々同士では互いに理解できないようなドイツ語方言も数多くあります。
ドイツ語方言の数は、方言をどう定義するかにもよりますが、50から250あると言われています。これは、ドイツ語がヨーロッパ以外でほとんど話されていないためでもあります。また標準ドイツ語が使用されるようになるのもずっと後になってからのことで、それまでは様々なゲルマン民族の方言しか存在しなかったのです。ドイツが1871年まで統一されなかったことにもその原因の一端があるかもしれません。ドイツとデンマークの国境から南部のスイスやオーストリアまで、ドイツ語には6つの主要な方言があります。
教育で教えるドイツ語は、標準ドイツ語です。標準ドイツ語といってもオーストリアドイツ語とスイス(標準)ドイツ語などを含め様々なアクセントがあり、
これらのアクセント、ベルリンで耳にする標準ドイツ語、ミュンヘンで耳にする標準ドイツ語は少し異なるかもしれません。しかし誰もが互いに理解することが出来ます。ベルリンからウィーンに至るまで新聞、本そしてその他の出版物では全て同じ言語を使用しており、イギリス英語とアメリカ英語の違いに比べると地域による相違などは非常に少ないと言ってよいでしょう。
方言の一つの共通な見方は、場所により異なる呼び方をされているモノに注目することです。ゼリー入りドーナッツには、ドイツ語では方言を除いても3つの名称があります。「ベルリナー(Berliner)」、「クラッペン(Krapfen)」そして「パンクーヘン(Pfannkuchen)」がその3つで全て同じドーナッツを意味します。歴史上のある間違いのおかげで、ドイツのドーナッツは今日では面白い例として挙げられています。
1963年、西ベルリンにてケネディ大統領が有名な演説を行いました。ソビエト連邦が、西ベルリンを残りの西側世界側から切り離そうとしている時代でした。JFKによる有名な表現で、「私はベルリナー(Berliner)である」が「私はゼリードーナッツである」と間違えて翻訳されたという逸話があります。ケネディ大統領が言いたかったのは、「私はベルリン市民である」ということです。「ベルリナー(Berliner)」はゼリードーナッツの一つの種類でもあるので、ケネディのセリフは文法的には正しく訳されたわけです。彼はこう言いました:
「場所を問わず全ての自由なる人間はベルリン市民であり、すなわち一人の自由なる人間として、「私はベルリナーである(Ich bin ein Berliner)」という言葉に誇りを持っている。」
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●書くドイツ語
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書くドイツ語には1種類しかありません。いくつかの他の言語と異なり、ドイツ語では多くの方言や綴りの規則が標準とされていないのに対し、書くドイツ語はヨーロッパ中どこでも同じです。方言は口頭でしか使用されていないというわけです。
世界でドイツ語の話す人口は、英語やその他の言語ほどは多くないかもしれませんが、それでも1000万人は存在します。この数は、地球上に存在する無数の人口の中のほんの一握りにすぎません、しかし世界の出版物の1割はドイツ語で記されているのです。
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